黒田あいみ医師の解剖実習時の写真にモザイクがかけ忘れられた頭部が写り込んでいました。
その実習は、グアムで実施されましたが、日本ではなく、なぜグアムなのでしょうか?
また、費用はいくらくらい?
気になるので、調べてみました。
黒田あいみ医師の実習はなぜグアム?
黒田あいみ医師のブログにもありますが、
医師として
解剖の知識とスキルの向上のために
新鮮なご遺体で解剖させて頂ける機会、
というのは非常に稀で、
基本的には日本ではできません。
https://ameblo.jp/kurodaaimi131/
これは、他の医師の方も言っておられて、
その時に驚いたのが、フレッシュ・カダバー=新鮮な・御献体という技術です。
血管に不凍液を入れることで、生きている人間に非常に近い状態にキープしていて、実際の手術の雰囲気にそっくりになります。普段絶対に攻めてはいけない部分までどれくらいできるのか、血管や神経の走行をつぶさに見れるので、これは相当な勉強になります。
https://tokyoroyalclinic.com/medical-care/enyou/
日本の大学での解剖実習では、主にホルマリン漬けの状態のため、なかなか実際の手術状態がイメージしにくい部分もあるようです。
そのため、卒業して医師になられた後も、勉強熱心な方は自費でこのような解剖実習に参加されるようです。
では、なぜグアムでないといけないのか?
なぜグアムかと言うと、アメリカでは日本と少し制度などが違い、ご検体(医学研究等のために亡くなったあとに自分の体を使っていいと提供してくれる方)が多いのです。
https://note.com/dr_m_b0dymake/n/n8bd0e38fa78c
詳しい制度まで調べられませんでしたが、生前の状態に近い御献体が多い、というのが大きな理由のようです。
御献体はどのような方?
制度は違うにせよ、どのような方が御献体とされているのでしょうか?
日本では基本的に生前に意思表示をした故人のご遺体が、故人の遺志に従い家族から提供されること。
では、このようなグアムでの御献体はどのように提供されているのでしょうか。
ある解剖実習に参加された医師の方は、このように言っています。
ちなみに、美容外科が主体なので、、、頭部だけが解剖対象です。体の部分はありません。海外だとどういうルートで御献体があるのかも、知らされません。少なくとも私には知らされませんでした。
https://tokyoroyalclinic.com/medical-care/enyou/
ちょっと気になる点ではあります。
どんな実習なのか?
では、どんな実習なのでしょうか?
いろいろ調べても、美容系の情報しか見つからないのですが、その中から、紹介します。
今回は首から上のご遺体にヒアルロン酸注入を行い、その後それを切り開き「正しい注入」ができているのかを確認してきました。
https://note.com/dr_m_b0dymake/n/n8bd0e38fa78c
普段の手技で糸(スレッド)を入れて、開けてみてどの層に入っているのか、脂肪層の深さやリガメントの位置、眼科隔膜の位置、顔面神経や動脈の走行と深さ、骨膜の層で骨切りはどの手術プランで入っていくのが安全なのかを確認、、などなど、生きている患者様には試せないことを勉強させてもらうことのフィードバックの力たるや
https://tokyoroyalclinic.com/medical-care/enyou/
実際に御検体に施術をして、それを検証するために開いてみる、そのような実習のようです。
それを実施することで、普段の患者さんには試せないことを実施して、知識にして行きより良い医療を目指す、という趣旨だと思います。
参加する方はどのような人?
いくつかの情報を見ましたが、先にも少し、触れたように、美容系の医師の方と歯科系の医師の方のようです。
どうも、頭部だけの実習が多いようです。
そのため、外科や内科ではなく、頭部に治療の対象のある、美容外科の方々が多くなります。
実習の参加費用は?
いろいろ調べているうちに、実習のツアー募集の情報にも行き当たりました。
<グアム大学カダバートレーニング 1.5日間>
◆期間 :1.5日間
◆解剖実習:グアム大学医学部
◆指導医師:歯科医師、
◆実習内容:
実際にヒアルロン酸、ボツリヌストキシン製剤、脂肪溶解製剤を注入後、
解剖しながら確認し、下顔面の組織を習得
◆費用 :380,000円/名 (税込)
カダバートレーニング リンク
これは2025年の5月に、1.5日間の日程の実習です。
このような、また、これに類似のものを、自ルートで手配してグアムでの実習をし、技術の向上を目指しています。
まとめ
昨今、美容外科の業界でも事故などの報告があります。
グアムではありますが、医師の方にはこのような経験を積んで頂き、事故のない施術を目指していただきたいと思います。
そんな環境に参加する機会を失ってしまいかねない、今回の黒田あいみ医師のSNSの投稿。
非常に残念であり、医師の方々からも、強い批判の声が挙がっています。
あれ?ルールが違うのはわかります。
— 石塚 紀行 美容外科医・形成外科専門医【豊胸・脂肪吸引・名古屋】 (@N0riyuki) December 23, 2024
撮影はしていいけど、ご献体などはSNSにはあげないようにと事前に言われてるはずですけどね。
仮に言われなくても普通は医学部で学ぶはずなのであげません。
主催側で所属の医者なのにそこすら徹底できないのはおかしな話。… https://t.co/NseTGHK62J
また、「献体の意思を撤回したい!」という声も。
献体と臓器提供の混同が話題になってますが、わたしの父は献体のために白菊会への登録を済ませており、その際には3名の同意が必要なため、わたしもその1人として名を連ねているのですが、正直なところいまからでも撤回したい。あんな扱いされる可能性にわたしが耐えられない。
— 幸子 (@nepnirocas) December 25, 2024
今後の行く末が非常に心配になります。
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